検証!開業コストを比較する
フレンチレストランを『スケルトン物件』と『居抜き物件』で開業する場合のコストを比較検証してみました。
※上記金額は一例です。
実際に必要な金額は物件や形態・お客様の条件により異なります。
居抜き物件のメリット・デメリット
出店・開業費用が安い
居抜き物件の最大の特徴は、
既に店舗が完成しているということです。
スケルトン物件で内装をデザイン・工事
する場合は、業種により異なりますが、
およそ50万~60万/坪が必要とされています。
さらに、デザインや材質などをこだわると
高価になります。
居抜き物件だと、上記に挙げた内・外装の
費用を大幅に抑えることが可能です。
近隣での認知度
居抜き物件で、以前営業していた業種と近い
場合は、開店前から認知されていることに
なります。
また、前のお店のお客さんが来店する確率も
高くなりますので、有利な点が挙げられます。
出店・開業コストの回収
初期費用を安く抑えることが可能ということは、
開業コストををより早く回収できる点です。
初期費用の回収が早くなったことにより、
設備等の追加投資やその他に資金を使えることに
なるので、経営の安定や多店舗展開などを検討
しやすくなります。
内装・レイアウト変更が難しい
居抜き物件は、既存にある内装を利用して改装
しますので、スケルトン物件のようにゼロから
イメージ通りに作り上げることができません。
レイアウトや造作などの融通が利かないという
ことも考えられます。
事前に内覧などで何度も候補物件を下見してから
契約することが重要です。
前テナントのイメージ
以前に営業していたテナントが近隣へ悪い印象を
与えていた場合は、テナントが新しくなっても
不利になる場合があります。
特に同業種の場合は、オーナーが変わったことを
前面に出してイメージアップの必要があります。
オリジナルの店舗表現
上記の内装・レイアウトでも挙げたとおり、
イメージを大幅に変更することは難しいです。
外装を大幅にリニューアルするには費用も
必要になり、新規店舗のオリジナリティを
アピールしにくくなってしまう点があります。
●既存什器・設備等が故障した時の対応や保証、解約時の引渡しの状態などを契約時に確認する必要があります。
居抜き物件でも様々な形態があります。
●居抜き物件を契約する場合には必ず店舗オーナーの承諾が必要となります。
通常契約では、借主と貸主双方の合意の上で契約となりますが、居抜物件の場合は前テナントも加えた
三者の合意が必要となる場合もありますので、契約が複雑になることもあります。
居抜き物件の出店形態
無償貸与
…造作や設備は貸主が所有しており、通常の賃貸借契約内に含めて契約を行う場合。
※一部契約書条文に特約が設定されている場合もある。
造作買取
…前テナントが行った造作や設備等の所有権を有償にて譲り受けて出店すること。
通常の契約とは異なり、造作譲渡契約を別途交わす必要があります。
リース
…貸主が造作・設備等の所有権を有しており、賃貸借契約内にリース内容を含める場合と、
賃貸借契約以外に別途リース契約を結ぶ場合があります。
このように、居抜き物件の形態は大きく3つに分類することができます。
どの形態でも、契約前に事前に確認・打ち合わせすることが重要です。